いのちのうた/Don't Kill Concert 2010


2010/7/17 Sat. @ 千早赤阪村 くすのきホール

いのちのうたとふるさと 7.17 Don't Kill Concert 2010

今年のコンサート会場、「くすのきホール」は、大阪府南河内郡千早赤阪村、金剛・葛城山のふもとにある。
私はこの地で生まれ、幼い頃からこの二つのよく似た山々を眺めながら育った。私の両親もこの地で育ち今でも健在、祖父母もその父母もこの地で生まれ育った。そしてその生涯は、この変わる事の無い山並みを眺めながらであっただろう。
私は仕事柄色々なところで演奏する。このあいだはハワイ島で演奏した。しかし、よその地域のどんな美しい景色をみても感動はするが、金剛・葛城山程私を癒してくれる風景は他に無い。「あーやっと帰ってきた」と心からほっとする唯一の場所だ。
 子供の頃は、なんにも面白く感じる事は無く、楽しかった思い出は少ない。肥満児だったし、劣等感の固まりで、心はいつも傷ついていた。しかし、河南中学校の吹奏楽部でSaxophoneを吹き始めた。これが私の全ての始まりとなった。それからずーっと吹き続けた。そして、28才のときJazzをもっと吸収するためニューヨークに行き、ハーレムというところに住み着いた。
何年かたって、久しぶり日本に帰ってきたとき、金剛・葛城山が大手を広げて自分を迎えてくれているように感じ、変わらぬ故郷の景色に思わず涙した。
今では、「あなたの職業は何ですか」と聞かれたら、「私はJazz Saxophone Playerなんです。」とちょっと恥じらいながらも言えるようにまでなった。
もう、誰が何と言おうと一生涯Saxophoneを吹き続けてやろうと思う。そんな原動力になる私のとっておきの故郷の風景はここにはある。私のどんなアナーキーなサウンドも、優しくおおらかに包み込んでくれ、ここではしっくり自然の一部になれそうだ。
去年から始めたこの7.17 Don't Kill Concertは、自分の誕生日を自分で祝うという催しでもある。これを私は10年続けてみようと思う。そして、自分の歴史を自分の生きた証として作っていこうと思う、還暦を目指して。
ちなみに題字を書いてくださった西村佳子さん(当日書と音のコラボを予定)も、このチラシのデザイナー新谷由美さんも同じ誕生日なのだ。
田舎はいちいち面倒くさいが、都会暮らしの便利さに代え難い安らぎやくつろぎがある。それは私がJazzと一緒に皆様にお届けしたいものでもある。

 今回は一日に二回の公演をさせていただきます。また当日の会場ではバザーや地元の特産品の即売会も予定しています。千早赤阪村は都会の息苦しさをリセットするには最適なところです。1日ではもったいないので是非一泊2日ぐらいの旅の計画をお立て下さい。
 都会と田舎、世代を超えて、故郷とJazz。。。。。
 是非私のふるさとにわたしのJazzを聞きにお越し下さい。